2023年10月10日

黒部源流域の黒部五郎岳その1

今年の夏山も、計画倒れの感、そのつもりで体力劣化を里山の訓練登山でカバーしているが
天候とタイミングが悪く、高山への挑戦は出来ずに時か過ぎてしまった。
それでもコロナの規制が減少した為もあり、6月は八ヶ岳の本沢温泉・硫黄岳。7月は北アルプスの雲ノ平・高天原温泉と少しは遠征が出来た。そして今回、前回の継続を考えて北アルプスの黒部源流域の”黒部五郎岳”に挑戦することにした。
 時間を節約する為、夜立ち車中仮眠と老体に鞭打つ強行内容と、思われるタイムスケジュールの計画となってしまった。
<初日>10月1日の日曜日、夜8時自宅を出発。一路奥飛騨の新穂高温泉の登山口へGO。盛りを過ぎたと言え、まだまだ混雑する無料駐車場は、事前調査なしでは心配で、数日前に地元の観光協会で状況を調べ、日曜日の夜の為少し余裕が有ることを確認しおいた。
そして予定通り、5時間の走行で新穂高の無料駐車場に午前1時花に到着、寝袋を広げ車中泊。
 翌朝5時少し前に起床、急いで仕度を整え、軽い朝食を摂り5時半に出発する。
今日の行程は、累積標高約1600m行動予定時間約9時間で”双六小屋”までのルートだ。
天候は良好、まずは林道を約90分で”わさび平小屋”に到着。
この林道は5年前7月”笠ヶ岳”に登った時通って以来だ、当時と全く変化していない。
暫しの休憩後”小池新道”の登山口からいよいよ山道の登りだ、沢沿いの石畳のルートは予想以上に歩きにくい、入口から2ピッチ1時間で”秩父沢出会”に到着、傾斜はここから益々きつくなる、標高差550mを2時間30分かけて、鏡平小屋を目指す。
ルートは樹林帯と沢沿い石畳が交互に出てくる登山道だ、沢の押出しに出たところから、焼岳や穂高岳が見渡せる。ガレ沢の先がイタドリヶ原で少し息が付ける。ここから傾斜はさらに強くなる、ハンノキの樹林を抜け、アザミやイタドリの茂みを抜けるとほどなく”大ナマ乗越と鏡平との分岐”に着く。鏡平へは折り返すように山腹を登ってゆく、しばらく行くと涸れ沢に沿い緩い登りとなり、「鏡平まで500m」の標識(岩に書かれている)を見て、石ころの急坂を超えると池の点在する平坦地に出る。その先が”鏡池”だ。
山上の池には、湖面に映る槍ヶ岳・穂高の景観を眺める登山者で混雑していた、我々もこの素晴らしい眺望を堪能した、昼食を兼ね休憩をとった。
ここから今日最後の行程、弓折岳を巻くように登.る、水平距離3.6kmと標高差350mに挑む。ただ下を向き、一歩一歩積み重ねるのみ、そして1時間主稜線の”弓折乗越”に着く、過日笠ヶ岳への分岐点だ。此処までくれば尾根道で傾斜も緩くなる、今まで見えなかった双六岳の山容が目の前に広がる。黒ゆり平の台地を過ぎ、アップダウンを繰り返した後、双六谷の源流部へ山腹を絡んで下る。開けた涸れ沢に沿って行くと、双六池が目に入り、程なく双六小屋の建つ広い鞍部に到着した。これで今日の行程はやっと終了した、久し振りの遠征登山にホットして休憩の椅子に座り込んだ。


<登山記録>
10月 1日(日) 晴
  自宅 20:00 ⇒ 高速(新東名,中央横断,中央,長野)松本IC, ⇒ 新穂高駐車場 10/2
1:30頃
10月 2日(月) 曇後晴
駐車場 5:47 ~ 休憩6:30(休み5分) ~ 笠新道入口6:55(休み5分) ~ わさび平小屋 7:07(休み12分) ~ 小池新道入口 7:40 ~ 休憩8:20(休み2分) ~ 秩父沢出会 8:40 ~ 休憩9:00 (休み5分)~ イタドリヶ原 9:30(休み5分) ~ 休憩10:10(休み5分) ~ 鏡池11:44(休み27分) ~ 休憩12:43(休み3分) ~ 弓折乗越13:03(休み19分) ~ 黒百合ベンチ14:00(休み5分) ~ 双六小舎14:45 宿泊
・行動時間 全体:8時間58分(内休憩 113分)・R=36.91
・歩行距離12.8Km・累積標高:のぼり/くだり⇒1,657m/204m・歩数:30,462歩
10月 3日(火) 晴後曇
宿 4:56 ~ 巻道途中休憩 5:50(休み5分) ~ 三俣峠7:22(休み5分) ~ 三俣蓮華岳

  続きを読む


Posted by トンボ at 15:14Comments(0)ハイキング(県外)